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 17日投開票の兵庫県知事選挙で斎藤元彦前知事が再選を果たした。

【映像】「いじめられていた斎藤知事が…」安野貴博氏が語る斎藤知事再選

 自身のパワハラ疑惑などを指摘する内部告発への対応をめぐり、県議会で不信任案を可決され失職した斎藤氏はなぜ“返り咲く”ことができたのか? 2024年都知事選でAIを駆使して15万票を獲得し5位になったSF作家の安野貴博氏に話を聞いた。

 安野氏は今回の知事選において「SNSが非常に重要なツールになった」と指摘する。

「今まではいくらネットで盛り上がっていても『選挙の大勢に影響はない』と見られていたが、もうそういう時代でもなくなってきた。子どもから70代、80代の方までがYouTubeなどから情報を見て、投票先を決めている。今回、斎藤氏の陣営がSNSで“うねり”を仕掛けのではなく、個人的には勝手連的な動きで盛り上がったところが大きかったと見ているが、今後はあらゆる政治家がしっかり分析して自分の選挙戦のキャンペーンに生かしてくるだろう」

 さらに、SF作家でもある安野氏は「ストーリーとして非常に分かりやすかった」と分析した。

「『いじめられていた、1人で頭を下げていた斎藤氏が実は悪い人ではなく、どんどん支持者が集まっていって勝った』という一連の流れ自体は非常にストーリーとして分かりやすい。理解しやすく共感も得られるという構造にバチンとはまった部分があった」

 そして、今回の選挙戦において「テレビは有権者が知りたかった情報を流せていたのか」と疑問を呈し「テレビでは討論会も行われていなかった。放送法や公平性、プライバシーの観点で難しいのであろうが、今回焦点になっていたイシューに関して扱えなかった反省をメディアはしっかりした方がいいのではないか」と指摘した。

ネットメディアの在り方とは

 これに対し、『ABEMAヒルズ』キャスターの柴田阿弥氏は「我々はネットメディアでありテレビではないため、ある程度は自由なはずだが難しいところはあると感じている。個人的には今回のことで流れが変わって、ネットの“本当ではないこと”に対して『これは違う』と伝えたりすることに挑めるようになるといいと思った。もし変わっていくのであれば、(テレビ)局に準ずるネットメディアからなのでは」と述べた。

 安野氏は「果たせる役割は非常に大きいと思う。“調査能力”もあるので、それを生かした形で有権者が知りたいことをしっかりと届けていく。それができれば、メディアへの信頼もまた上がっていくのでは」と同意した。
(『ABEMAヒルズ』より)

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