暴飲暴食をしているわけではないのに、二の腕に肉がついてきた。お尻が垂れてきた。おなかがポッコリしてきた…。
そして、これまで食事制限や筋トレにチャレンジしてきたが、結果が出なかった。そんな悩みを持つ人は少なくないだろう。
西九州大学リハビリテーション学部准教授で理学療法士の中村雅俊さんは、そんな人こそ“3秒筋トレ”を実践してほしいと言う。
疑う人もいるかもしれないが、“3秒筋トレ”は中村さんが新潟医療福祉大学で行った研究結果から導き出した、れっきとした科学に裏打ちされたメソッドだ。
その理論と実践方法をまとめた『世界最短時間で10歳若返る たった3秒筋トレ』(講談社)を今年6月に出版。
なぜ、年を重ねると体型が崩れるのか。そして体型崩れを防ぐ “3秒筋トレ”のやり方を聞いた。
食事制限だけでスタイルは戻らない
体型が崩れる理由の一つについて中村さんは、「筋肉の量が減ることにより、張りが失われてしまうため」と説明する。
「筋肉は半年単位で入れ替わっており、使っていないと30代後半~40代くらいから年1、2%ずつ、筋力が低下していきます。
筋力が低下するということは、筋肉の繊維が小さくなり、その余白に脂肪が入って霜降り肉のような状態になること。すると、肉に張りがなくなり、重力に耐えられなくなり下がってくるのです」
いつのまにかお尻が垂れてしまったり、昔はなかった二の腕に“振袖”ができたりするのはこうした理由だ。
つまり、崩れてしまった体型を戻すには、筋肉を増やさなければならない。
この記事の画像(7枚)「体重を落とすには食事制限が有効です。ただし、体重を落とすことと美しいスタイルになることは実は違います。美しいスタイルに必要なのは、筋肉の張り。食事制限では筋肉はつかないので、筋トレをするしかないのです」
ちなみに、「糖質制限」は比較的体重を落としやすい方法だそうだ。しかし、厳しい体重制限を課されているわけではない一般人には勧められないという。
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