秋田の冬の風物詩“季節ハタハタ”の漁がまもなく本格化します。漁獲量は記録的不良だった2023年シーズン並みと予想されましたが、市場では活気が訪れるのを待ち望んでいます。

秋田市の秋田市民市場にある安亀商店です。ハタハタ寿司を看板商品に据えるなど、旬を迎えた今、店にとってハタハタは特別な存在です。

安亀商店・安田昭夫さん:
「この季節にハタハタを並べないわけにはいかないですよ。食べておいしい時期だし。みんな気にかけてくれてる。『ハタハタどうなの?』と」

26日の店頭に並んでいたのは北海道で水揚げされた沖合ハタハタで、価格は雌1キロ当たり3000円から3500円ほどでした。

安亀商店・安田昭夫さん:
「今は北海道産のいいハタハタが、食べてもおいしいし脂も乗っている。先週は(秋田)近海のハタハタも1~2箱一緒に並べることができたが、今週は今のところはない」

2023年シーズンのハタハタの漁獲量は、沖合と沿岸で計111トンで、禁漁明けの1995年以降最低に終わりました。

店の期待とは裏腹に、2024年シーズンも2023年シーズン並みの漁獲量が予想されています。

安亀商店では、2023年シーズンは季節ハタハタが接岸したあとも、1箱1万円を超える高値が続きました。

それでも買い物客は、一日も早く食卓に並ぶ日を待ちわびていました。

買い物客は「(ハタハタは)大好きです。(以前は)毎日のように食べたけれど、今はそれはできない」「やっぱりハタハタは、高くても1~2回は食べたい。期待はしている」と話していました。

安亀商店・安田昭夫さん:
「ほとんどの漁師が、自分が聞いている限りでは『予測がつかない』と。活気、にぎわい、秋田だからこそハタハタは取れてほしい。県民の魚。少なからずみんな待っているし、期待している。間違えてもいいから接岸してほしい」

季節ハタハタの初漁日は12月2日と予測されています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。