約60年続いた製法は今年で最後になります。

27日に佐世保市江迎町でにごり生酒の初搾りが行われました。

創業335年、佐世保市江迎町の潜龍酒造に新酒ができたことを知らせる「杉玉」が吊るされました。

貯蔵蔵は県の有形文化財に指定されていますが、2025年から保存・改修の工事に入るため、約60年続けてきた槽搾り機を使った製法が今年で最後になります。

27日はもろみを酒袋に詰め、じわじわと圧力をかけて清酒を搾り出す「初搾り」が行われました。

今年は酒作りにとって気温が高すぎる日が続いたため、タンクの周囲を流水や氷で冷やすなど温度管理に多くの苦労があったということです。

潜龍酒造 杜氏 中山直さん
「今年もおいしい酒に仕上がっている」「甘いが新酒のフレッシュさが勝っている」

商品のひとつ、「白星」は熱殺菌をしないため、瓶詰め後も発酵が続きます。

微炭酸の爽やかな味わいが特徴です。

2025年からは温度管理しやすい施設に作り変え、現在の酒造りでは主流となる薮田搾り機という機械を導入します。

潜龍酒造 山下庄左衛門 社長
「挑戦ということを社員に話している。新しい酒作りにチャレンジしていきたい」

今年分の白星は年内で製造を終えるため、出荷本数も減っているということです。

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