石破政権が少数与党として初めての本格論戦に臨む臨時国会が28日開幕します。

 (政治部・小池直子記者報告)
 石破総理は「各党の声を丁寧に聞く」として、野党との合意形成を目指す姿勢を強調しました。

石破総理大臣
「各党のご意見、国民各層のご意見、そういうものを丁寧に承りながら国会を運営していきたい」

 与党としては、国民民主党と合意した「年収103万円の壁」の引き上げを実現させる考えですが、引き上げ幅などで合意点が見い出せていません。

 政治改革を巡っては、いわゆる旧文通費の使途公開、そして政策活動費の廃止に向け、年内の与野党合意を目指しています。

 一方で、企業・団体献金について、廃止を求める立憲などに対して、自民は慎重姿勢を崩しておらず合意は見通せていません。

 立憲は、衆議院の予算案と政治改革を議論する委員会の委員長ポストを握り、攻勢を強めています。

立憲民主党 野田代表
「自公にプラスアルファの野党の一部を巻き込む、そんなやり方じゃ絶対ダメだと。実質的な審議ができる国会に変えていきたい」

 夏に参院選を控え、政治とカネの問題を年内に決着させたい与党側と、幕引きさせない野党側との攻防がある一方で、国民民主の主張を取り入れどこまで合意形成できるかがカギとなります。

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