国民民主党の玉木雄一郎代表は27日、石破茂総理大臣と総理官邸で会談しました。野党党首として異例の厚遇です。一方で、野党との協議には参加せず、独自の動きが鮮明になっています。
■玉木代表「法案通らないとパフォーマンス」
国民民主党の玉木雄一郎代表 この記事の写真玉木代表は27日夜、国民民主党の候補者の発掘を目的とした政治塾に登壇しました。
玉木代表「しっかりと人材を発掘して、(参院選に)擁立をしていくということを参議院ではしっかりやっていきたい」 与野党からひっぱりだこの玉木代表
国会でキャスティングボートを握る玉木代表。27日は与党からも野党からもひっぱりだこでした。
まずは立憲と国民民主を支援する「連合」の芳野友子会長との会談があり、立憲民主党を含めた3者で今後、基本政策の一致に向けた協議を進めることを確認しました。
野党協議は欠席しかし、国民民主党は政治改革を巡る野党協議は欠席しました。玉木代表は「急な話だったので、出席がかなわなかった」と説明しましたが、本音のところでは…。
「法案通らないとパフォーマンス」 玉木代表「(政治改革は)与野党協議の場でしっかり決めることが必要だと思います。今までは野党で集まって、とにかく法案出して、結局通らないからパフォーマンス」
どんな時も、野党がまとまって与党に対抗することには、距離を置く姿勢です。
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■「人をバカにするな」島根県知事は不快感■「人をバカにするな」島根県知事は不快感
総理官邸で石破総理と面会一方、与党からは異例の厚遇がありました。
玉木代表は、総理官邸で石破総理と面会。エネルギー政策についての要請文を手渡し、「年収103万円の壁」の見直しを巡っても、控除額を引き上げてほしいと直接要望しました。
官邸での面会は異例のこと通常、野党党首からの申し入れを国会内で受けることはありますが、官邸での面会は異例のことです。いかに石破総理が玉木代表に対して気を使っているかがうかがえます。
そんな玉木代表に不快感を示すのが、島根県の丸山達也知事です。
島根県の丸山達也知事 丸山知事「総務省に言われなくたって、そんなこと言うくらいの見識はあります。人をバカにするなということです」
きっかけは、「103万円の壁」の引き上げを巡って、総務省が全国知事会などに反対するよう「工作している」と訴えた玉木代表の発言です。玉木代表は26日、発言を陳謝しましたが…。
「レッテル貼りは極めて悪質」 丸山知事「あいつらの言うことなんて聞いたって、どうせ総務省に言わされていると、レッテル貼りをしたこと極めて悪質ですよ。我々の意見を封じようとした」
与野党の間で揺れ動く国民民主党。石破総理は29日、所信表明演説で「年収103万円の壁」の引き上げを表明する見通しです。
(「グッド!モーニング」2024年11月28日放送分より)
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