福井大学子どものこころの発達研究センターの研究グループは、去年からことし1月にかけて、各都道府県にある発達障害の当事者を支援する団体について、インターネットで調査しました。

このうち、担当者と実際に連絡が取れて活動中であることを確認し、掲載の許可が取れた86の団体について、都道府県別のリストにまとめてホームページで公開しました。

公開したリストでは、団体の連絡先や活動の頻度、専門家のサポートの有無などの情報のほか、「自由交流」や「ソーシャルスキルトレーニング」といった具体的な活動内容についても紹介しています。

また、86団体のうちおよそ4分の1が東京や大阪など都市部に集中していて、地域によっては十分な支援が受けられない可能性があることも浮き彫りになったとしています。

福井大学の濱谷沙世 助教は「当事者にスムーズな支援を届けたいとリストを作成した。発達障害はいわゆるグレーゾーンの人がたくさんいるが、当事者団体は診断の有無にかかわらず受け入れているところが多いので、気軽に相談してみてほしい」と話していました。

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