福岡市地下鉄の新型車両が29日、運行を開始し、一番列車の出発式が行われました。

◆記者リポート
「新型車両が駅に入ってきました。歴代車両のイメージカラーである濃い青色を引き継いだデザインとなっています」

その形状から鉄道ファンの間で「青い食パン」と称されている、福岡市地下鉄空港線・箱崎線の新型車両4000系。

この路線での新型車両の導入は1992年以来32年ぶりです。

車内には窓ガラスが多く設けられ、明るく広がりのある空間に。

車両の一部には大型の窓も設置され、小さな子供が床にひとり立ちしても車窓を楽しめる設計となっています。

◆鉄道ファン
「写真では何回か見たことあるんですけど、実物を見てもやっぱりいいですね」

◆鉄道ファン
「例えば、車椅子の方などのスペースが広くなっていいんじゃないかと思います」

◆鉄道ファン
「YouTubeをやっていて、そちらにあげるために(動画を)撮っています。列車が発車する時のモーター音とかがすごいきれい」

新型車両は順次、旧型車両と入れ替えを進め、2027年度までにあわせて18編成を導入する予定だということです。

■地下鉄には珍しい“展望席”も

新型車両の特徴はまず、その広さです。

これまで「7人掛け」だった座席は「6人掛け」になりました。

1人あたりの座席の幅は48センチで、通勤車両では国内最大クラスというゆとりを持たせた設計です。

そして、何といっても地下鉄では珍しい「展望席」が設けられました。

窓のサイズは高さが1.2メートルで、2歳の子供が1人で立って眺められるように配慮されています。

さらに、小さな子供が運転席からの景色もよく見えるように、こちらも窓が大きく取られていて、福岡市交通局は「子供が楽しめて大人もゆったり過ごせる」ことを意識したということです。

新型車両は、11月29日から空港線と箱崎線で、まずは1編成が運行しています。

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