浅草「鳳神社」の参道を埋め尽くす人、人、人。
開運や商売繁盛を願い、江戸時代から続く伝統行事「浅草酉の市」です。

“福をかき集める”との意味が込められた様々な熊手を並べた屋台が100店ほど連なり、福を呼ぶフクロウや小判、米俵など、縁起を担いでつけられた様々な飾りつけが施され、中には大谷翔平選手とデコピンの熊手もありました。
また、熊手に刺すオプションには、新札のデザインも用意されていました。

正月準備の始まりを告げる、秋の終わりの風物詩。
まるで神輿のような熊手を運んでいる人も見られました。

そんな酉の市会場のあちこちで響き渡るのは、酉の市名物「手締め」。
威勢のいい手拍子を打って、商売繁盛や金運を祈願します。

酉の市は11月の「酉の日」に行われますが、29日の「三の酉」が2024年最後の開催日。

会場の1つ、長國寺の境内では、何やら動きが。

人の背丈よりも高い大きな熊手を女性が購入していました。

熊手を買った女性:
買いました。毎年来ています。札幌から来ました。

大きな熊手を買いに、はるばる北海道・札幌から来たというこちらの女性。お店に飾るのだといいますが…。

熊手を買った女性:
(Q.熊手をどうやって札幌に?)郵送してもらいます。飛行機に載せられないので、毎年。もう12年なので、12年で大きくなりました。最初はこれくらい。めちゃくちゃ御利益あります。

お値段は10万円以上。
熊手を買い続けると、年々大きいものを求める傾向にあるようで…。

熊手を買った女性:
置けなくなったら店の外に出します。

また、購入する熊手が大きくなるにつれ、会社の業績もアップし「熊手様様」という男性も。

30代男性:
(Q.すごい大きさ)ありがとうございます。毎年ちょっとずつ(大きく)。毎年、増収増益なので、まさにこの(熊手の)おかげです。

皆さん、年々大きな熊手を買うことで「収入や業績が右肩上がりになるように」との願いを込めているようです。

40代女性:
だんだん収入も大きくなるようにという意味で、少しずつ大きくしている。

30代男性:
5倍くらいの売り上げに期待する。

そして、伝統の酉の市会場にも変化が。

多くの外国人観光客の姿が見られ、熊手売りの皆さんも英語で接客していました。

イタリアから来た観光客:
(Q.どこから来た?)イタリアから来ました。本当にすてき!!日本の人たちが一つになっている。

2024年最後の酉の市。
熊手を売る屋台は深夜まで開いているということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。