「木幡の幡祭り」は、平安時代の前九年の役で、源氏の軍勢が二本松市の木幡山に立てこもったところ、敵軍が降り積もった雪を白旗と見間違えて退却したという伝説に由来する祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

1日は、白装束を身にまとったおよそ300人が地区のグラウンドに集まって出立式が行われ、総大将の武藤栄利さんが、「歴史ある幡祭りがことしも開催できるのは地域がしっかりと祭りを守ってきたからで、道中の事故なく旗を奉納してほしい」とあいさつしました。

このあと参加者は、白一色のものや5つの色で彩られたものなど高さ9メートルもあるおよそ50本の旗を持ち、行列を組んで木幡山のふもとの神社までおよそ8キロの道のりを練り歩きました。

沿道には多くの住民やアマチュアの写真家などが集まり、ほら貝の音が響き渡る中、風になびく旗や勇壮に練り歩く行列の様子を撮影したり、見入ったりしていました。

中学3年生の息子が参加した40代の母親は、「大きく成長してくれてうれしい気持ちでいっぱいだ。12月になると幡祭りが行われて節目を感じる」と話していました。

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