「シリーズ異変」です。
押し入れの中にいたのは思いもよらない野生動物でした。
「2階!アナグマじゃ(何がおったん?)アナグマ」
押し入れから姿を見せたのは野生の「アナグマ」この映像は2日、広島市内の住宅で撮影されたものです。
「降りるよ!降りるよ!降りた!(あ~~~)」
住宅の外壁の隙間からいつの間にか天井裏に入り込んだとみられ、部屋のあちこち逃げ回ります。
【住民は】
「数週間前からごそごそごそごそしていたんですよ。そこまで恐怖はないですけど、とにかく非日常的なびっくりですよね。この家にこんなのがいたんだと」
ふすまや障子を突き破るなど、いたるところにアナグマの痕跡が…
【住民は】
「僕は起きてから見たときに、これは泥棒が入ったと思ったんです。向こうも必死でしょう。家中、逃げ回るんですよ。なかなか外に出ないよね」
なんとか1階に誘い出しますが…一筋縄ではいきません。
「そっち違う、そっち違う!(あー)そっち通れん(バキッ)そっち通れん。そっち通れん。そっち通れんよ」
なんと、玄関の格子の隙間にすっぽりと挟まってしまいました…
「はまっちゃった」「こりゃあ」
攻防が続くこと数分間…ようやく外へと出ていきました。
【住民は】
「アナグマが「アナに」入っちゃったとみんなで大笑いをしましたけど、笑っている場合じゃないと思って。ちょっとかわいそうでしたけど、玄関を出たあとどこに逃げていったのか不明です」
専門家によりますとアナグマは、冬眠を前にエサを蓄えようとする時期だといいます。
【広島市安佐動物公園・野々上範之 獣医師】
「(家の)キッチンが外から近いときに(食材を)食べられたという相談を受けたことはあるが、天井裏から落ちてきたというのは珍しいと思います。あれは慌てて二進も三進も(にっちもさっちも)いかなくて、少しでも道があるほうにと行ったんじゃないかと思います。パニックになっていて、とにかく逃げたかったとは思います」
アナグマが現れたのは周辺には山があるものの近くには国道2号・西広島バイパスも通る住宅が多く建ち並ぶエリアですが…。
「アナグマ動物園よ~うちの庭」
今年7月、近くの住宅では庭で人やネコを見ても逃げ出さないアナグマ5匹の目撃情報が寄せられていました。
【広島市安佐動物公園・野々上範之 獣医師】
「動物園でも診療の際には必ず麻酔をかけるような動物ですので、噛まれるとひどいことになります。野生動物にはえさをあげない、動物のためにえさをあげるのではなくても、ほかの動物のためのえさを野生動物が食べないようにするのは大事ですね」
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