伝統的酒造りのユネスコ無形文化遺産登録を受け、独立行政法人酒類総合研究所(広島県東広島市)は日本酒の「こうじ造り作業」を公開、5日記者会見を開いた。
福田央理事長は「海外の方々が日本酒、本格焼酎、泡盛、みりんに関心を持ち、たしなむきっかけになることを願いたい」と喜んだ。また、「引き続き、酒蔵経営者、従業員らを対象にした醸造講習を通じ、文化の継承活動や人づくりを支援していく」と述べた。
こうじ造りは、伝統的酒造りの根幹をなす工程の一つ。前日にこうじ菌の胞子をふりかけ、菌が発芽し始めた蒸米(むしまい)を、手作業で木製の容器に小分けしたり、かきまぜたりする作業が行われた。こうじ造りは6日に完了する。
同研究所は、日本で唯一の酒類に関する国の研究機関。こうじや酵母といった醸造用の微生物や原料に関する研究調査、醸造技術に関する講習などを行っている。
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