「竹取物語」を原作にしたオペラが12月に山形市で上演される。これに合わせて県内3カ所を巡回して製作された夜空や竹・月をイメージした大型作品の展示が始まっている。
(リポート)
「12月15日に公演されるオペラ『竹取物語』をモチーフにした作品が会場に展示されています」
オペラの会場となる山形市のやまぎん県民ホールに展示されているのは、「竹取物語」をモチーフにした2つの作品。
これらの作品は東北で初めてとなる山形での公演を盛り上げようと、10月に鶴岡市・天童市・長井市でワークショップを開き製作された。
作品作りには東北芸術工科大学が協力し、小学生から大人まで約50人が関わった。
幅4メートルの幕は夜空と竹をイメージし、黒と緑の2色を使って染められている。また雲の部分には、版画のように布に色を重ねるシルクスクリーンの技法が用いられた。
(東北芸術工科大学・安達大悟准教授)
「分厚い所ができたり薄い所ができたり、少しずつトーンが違う。同じ材料を使っているが、その時の気分で雲らしいモヤっとした世界が出来上がる。これはみなさんと作らないとできない」
そして、直径1メートルの月のオブジェ。
35枚の粘土板を組み合わせ、よく見ると月から連想したのか、「月見うどん」や「竹の中のかぐや姫を発見した場面」などさまざま。
製作した人それぞれがイメージする「竹取物語」が集まって、一つの「満月」になっている。
(東北芸術工科大学・安達大悟准教授)
「竹取物語はよく知られている物語だと思うが、この作品を見て、“どんな世界に浸れるんだろう”と、ワクワクしながらホールの中に足を運んでもらえたらうれしい」
展示は12月13日までで、オペラ「竹取物語」が上演される15日にはホール前の広場に場所を移し、来場者を物語の世界に誘う。
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