12月5日未明、夜空の異変に気づいた人はいるだろうか。
北海道各地のカメラが、火球と呼ばれる緑色の玉のようなものが落下する様子を撮影。
いったい何だったのか。
北海道の夜空に輝くナゾの物体
12月5日午前1時9分ごろ、北海道の空に異変が。
これは「100万ドルの夜景」と称される函館市の映像だ。
この記事の画像(11枚)同時刻、札幌市の上空でも画像の右側に注目。
緑色の玉のようなものが落下していく。
こうした現象は全道各地で。
北海道東部の根室市花咲港では、まるで花火のよう。
港全体が明るく。
オホーツク地方の紋別市でも、一瞬、海が緑色に。
さらに十勝地方の上士幌町で町内のバス停を映すカメラにはこんなにはっきりと、こうこうと輝いて落下。
1回、2回と爆発する様子も見えた。
“火球”の正体は?
この緑色をした玉のようなもの。
いったい何なのだろうか。
「流れ星の一つだろうと考えられるんですが、その中でも特に明るいものを俗称なんですけど、火球というふうに呼んでいるんです。ひょっとしたら一番明るいときは、満月ぐらいの明るさだったんじゃないかなと」(札幌市青少年科学館 天文係 大佐賀諒さん)
この火球、札幌市青少年科学館の天文に詳しい専門家も、これほどの明るさは珍しいという。
明るさの要因は。
「宇宙にある小さな塵というか、石ころみたいな、砂粒みたいなものが、地球の大気と衝突することで、ものすごい速いスピードなので、そのエネルギーで発光しています。地球の大気に飛び込んできたものの大きさが『大きい』ということが原因かと思います」(大佐賀さん)
また見ることはできるのか?
落下予測は出来ないといわれる火球。果たして、もう見ることは出来ないのだろうか。
「ふたご座流星群というのが12月14日にピークを迎えるんですが、その活動が12月5日あたりから始まるだろうというふうに予想されているんですね。これから先は、流れ星自体が数が増えてくるという時期になりますね」(大佐賀さん)
12月、もしかすると再び、明るい火球が夜空を彩るかもしれない。
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