スマホなどで利用するサブスクやネット銀行など、亡くなった人が生前契約していた「デジタル遺品」をめぐるトラブルが相次いでいるとして国民生活センターが注意を呼びかけている。トラブルに遭わないための対策について取材した。
見えない契約“デジタル遺品”に注意!
スマホなどで利用する音楽配信・動画配信・電子書籍あるいはネット銀行など、今は幅広い世代の人が利用しているが、こうしたサービスを利用している人が万が一、亡くなってしまったらどうなるのか。
この記事の画像(5枚)これらはスマホの中の見えない契約“デジタル遺品”になるとして今、国民生活センターが注意を呼びかけている。
ケース〈1〉スマホ解約も…請求続くサブスク料金
一体、デジタル遺品の何が困るのか…実際にこんな相談が寄せられたという。
スマホを利用していた本人が亡くなった後、遺族がスマホを解約したにも関わらず、不明な請求が続いたため調べたところ、サブスクの利用料金だったことが判明。
遺族としては、当然解約をしたいが、サブスク業者からは「IDとパスワードがわからなければ、すぐには解約できない」という説明があったという。
ケース〈2〉ネット銀行の口座 確認しようとするも…
さらにこんなケースも。故人のネット銀行の口座を遺族が確認しようとしたところ、スマホにロックがかかっていて確認できず…。
このため、携帯会社にロックの解除を依頼するも、「初期化はできるが、画面ロックの解除はできない」という返答があったという。
残された家族へ…パスワードなど確認できる仕組みを
こうしたトラブルに遭わないための対策として示されているのは、スマホのパスワードの保管、契約サービス名やID・パスワードのリスト化、エンディングノートの活用などだ。
今は、スマホの中だけで様々な契約が完結できてしまうが、自分の契約したもののID・パスワードは万が一の際に残された家族が確認できる仕組みをつくっておくことが重要だ。
(NST新潟総合テレビ)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。