「甲州だるま」はおよそ400年前から山梨に伝わる工芸品で、戦国武将、武田信玄に似せたとされる彫りの深い顔だちと勇ましいひげが特徴です。

甲府市の大沼富士夫さん(72)は、唯一の「甲州だるま」の職人としておよそ10年にわたって制作に励んでいます。

だるまづくりは、来年2月の節分などでの販売に向けて、今が最も忙しい時期だということで、大沼さんは、だるまの顔に筆で一つ一つ丁寧に眉やひげを描いていました。

制作のピークは来月まで続く見込みで、来年2月までにおよそ1000個作るということです。

大沼さんは、「りりしい顔を表現するには細かい線をたくさん描く必要があるので非常に神経を使います。手に取った人が1年間、平穏で楽しい生活が送れるよう願いを込めて作っています」と話していました。

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