静岡県の浜岡原発の再稼働に向けて、その安全性などについて審査する国の原子力規制委員会の委員たちが12月16日に浜岡原発を訪れ、敷地内外の断層が地震を引き起こすものかどうか調査しました。
運転停止中の浜岡原発は3・4号機について再稼働に必要な新しい規制基準に適合しているか審査が進められています。
このうち敷地内外にある断層、通称「H断層系」については将来地震を起こす可能性がある「活断層」かどうかが焦点となっています。
齊藤力公 記者:
委員らが実際のH断層系を前に中部電力側からパネルを使って説明を受けています
審査の一環で原子力規制委員会の山岡耕春 委員たちは16日、敷地内外にあるH断層を調査しました。
原子力規制委員会・山岡耕春 委員:
実際にH断層系を資料では線とペイントで塗るという形で書かれていますが、それを実際に触るとか、叩くとか、柔らかさを調べるとか、実際に資料に表現されていることの意味を現場で確認することを本日やったということ
中部電力は断層の上に堆積した約13万年前の火山灰の地層が断層の影響を受けていないとしてH断層は活断層ではないと説明しました。
中部電力・井原一郎 原子力本部長:
トレンチ(=断層を見るめに掘った溝)を掘ったり、ボーリングを取ってコア(岩石)を抜いたり、そういう試料をすべて準備をさせてもらって結構時間をかけてしっかり見て頂けた。非常に良かった
現地調査は17日も行われます。
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