12月15日朝は寒さが厳しく、札幌市の最低気温は今シーズン最も低い-5.6℃を記録しました。気を付けたいのは、2024年も多発しているストーブ火災です。

 排気口や建物のすき間から激しく吹き出す真っ赤な炎。これは、11月24日、北海道十勝の音更町で発生した2階建て住宅が全焼した火事。ストーブの火が原因とみられています。

 毎年相次ぐストーブ火災。札幌市消防局によりますと、市内では2023年に26件発生。そして2024年も12月15日時点で、同じく26件にのぼっています。

 「丸一日、ストーブを付けています。(Q.外出の時には?)止めてきています」

 「やっぱり消しますね。恐ろしいもの。火事になったら困る」
 
 「猫が年を取っていてかわいそうなので火を最低にして、周りに何も置かないようにしてストーブを付けて外出することはある」

 気を付けたいのが、寝ている間の火事です。

寝ている間の火事に注意

 こちらは、電気ストーブを使った実験映像です。

 寝返りでふとんがストーブに接触。約10分後に煙…。さらに約30分後にはあっという間に燃え広がりました。

 「就寝時にストーブをいつも消してるが、寝落ちしてしまったというケースも考えられる。ちょっと眠気が来たなと思ったら、消してもらった方が良い。寝返りを打ったことで布団が接触して発火する事故も、何件も発生している」(NITE 製品安全広報課 清水与也さん)

 そして、やはり多いのが…。

洗濯物

 石油ストーブの真上に干されていたタオルが落下。またたく間に煙があがり、火が吹き出すように燃えています。

 洗濯物は乾くと軽くなります。ハンガーなどからストーブに落下し火災につながることが。

 「洗濯物はあたたかい場所が乾きが早いと思い、少し離して干していたが、ベランダを開けた時に揺れてストーブの上に落ちてしまった。間一髪で取ったから、何もなくてよかったという恐怖感がある」(体験談)

 「(洗濯物が)濡れている状態だと結構重みがあり、なかなかハンガーから落ちてこない。乾いてきてしまうとより滑りやすくなって(落ちて)しまう」(NITE 製品安全広報課 清水与也さん)

 こちらは、人が立ち上がった際、イスにかけられていたタオルが石油ストーブに接触して発火。タオルの接触部分から焦げはじめ、激しく燃えていきます。

 「近くに可燃物が接触している状態だと、その可燃物が発火してしまう。設置状況を確認する必要がある」(NITE 清水さん)

 暖かく過ごすために欠かせないストーブ。安全に使用するため、もう一度使い方をチェックしてみましょう。

ストーブ使用時の注意点

 ・ストーブの近くに燃えやすい物を置かない
  ~上に洗濯物を干さない。乾くと滑りやすくなり落ちることがある

 ・寝るときは消す
  ~ふとんが接触し燃えることもある

 ・電源コード、電源プラグの取り扱いに注意
  ~引っ張ったり踏んだりすると断線し、火が出る可能性がある

 ・給油時にも注意
  ~ふたはしっかりしまっているか、ガソリンなどと間違えていないか

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