東京・葛飾区のガソリンスタンドでは、東京都のQR決済ポイント還元キャンペーンを狙った他県からの来店、“越境ペイ”が急増している。“越境ペイ”の影響でQRコード決済の利用は11月より5倍以上増加するなど、店側は対応に追われている。

半数以上が他県ナンバー…レギュラーガソリン売り切れも

東京都のポイント還元キャンペーン開始から6日が経った16日、葛飾区のガソリンスタンド「キグナス石油本田SS」ではある現象が起きていた。

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より安くガソリンをゲットするため、埼玉や千葉など都外から“越境ペイ”の人たちがやって来ていたのだ。

物価高騰対策として11日にスタートした東京都のポイント還元キャンペーンでは、「au PAY」「PayPay」「d払い」「楽天ペイ」などのQRコード決済を利用すると、支払額の10%がポイント還元される。都民だけでなく都外の人も利用可能で、対象店にはガソリンスタンドもある。

19日以降、補助金が縮小しガソリン価格が値上がりする可能性もある中、値上がり前に都外から駆け込みで訪れる“越境ペイ”の人たちが相次いでいた。

千葉・野田市から来た客:
千葉県の野田から1時間くらいです。(地元では)クーポンみたいのもあるけど、それ以上に安い。(6230円の支払いで)1594ポイント(還元)。

葛飾区では12月1日から15%のポイントが還元される区独自のポイント還元キャンペーンも行っているため、この店では16日のレギュラーガソリンは1Lあたり178円だが、都と区のキャンペーンを併用すると1Lあたり約134円相当と、40円以上お得になる。

一方、その影響でQRコード決済の利用が11月より5倍以上増加するなどで店側は大忙しだ。

キグナス石油本田SS・小笠原美樹店長:
土曜日は多分半数以上の方が他県ナンバーでした。レギュラーガソリンが売り切れになってしまいました。

足立区では最大30%ポイント還元…スーパーでも“越境ペイ”

越境ペイは、足立区のスーパー「マルヤス足立花畑店」でも見られた。

神奈川・厚木市から来た客:
お出かけのついでみたいな。(5115円の支払いで)1534ポイント。

足立区でも独自のキャンペーンを行い、都と合わせると最大30%のポイントが還元される。店側からは客足も増え、地元経済も潤うことに歓喜の声があったが、一方で財源は都や区の予算。都民はどう思っているのだろうか。

足立区民:
(財源)大丈夫かなと思いますね、正直。

足立区民:
安くなるならみんな買ってハッピーになればいいかなって思います。
(「イット!」12月16日放送より)

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