秋田県内では11月から市街地などの生活圏でクマの目撃情報が相次いでいます。仙北市で17日、クマがスーパーマーケットに侵入したと想定した訓練が行われ、警察や猟友会などが対応を確認しました。
仙北警察署で行われた訓練に参加したのは、署員や仙北市職員、地元猟友会のメンバーなど約30人です。
訓練は、スーパーマーケットに見立てた車庫にクマが侵入した想定で進められました。
11月には秋田市のスーパーマーケットにクマ1頭が侵入しました。クマは男性従業員を襲ったあと、そのまま建物の中にとどまり、警察や秋田市、猟友会などが連携して様々な手を尽くしましたが、外に運び出すまでに55時間かかりました。
これを受け、17日の訓練では明確に役割を分けました。警察の役割は、通報を受けて現場を確認すること。装備品を身に着けて現地に行き、市や猟友会に情報を伝えます。市などはドローンで中の様子を確認。シャッターを閉めるなどして住民の安全を確保した上で、猟友会が箱わなを設置し、クマの捕獲を試みます。
課題は、いかに迅速にかつ安全に事態を収束させるかで、参加者は真剣な表情で訓練に臨んでいました。
角館猟友会のメンバーは「すぐ近くにはスーパーマーケットが数軒あるし、周りを見ても山が近いので、いつでも訓練のようなことが起きることが考えられる。非常によかった」と話していました。
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