5年前に台風の被害にあった長野市長沼で地元の魅力を盛り込んだ「かるた」が完成しました。地元の小学校の子どもたちも協力していて、災害への教訓についても伝えています。
「かるた」で遊ぶ長野市長沼小学校の子どもたち。地元の地区のことを題材にした「長沼かるた」です。
住民たちでつくる自治協議会が200部を作ったもので、長沼小学校の児童や地元の「切り絵の会」が絵札を描きました。
6年生:
「長沼の特色を入れようと思って、長沼神社やリンゴ、長沼城、桜堤、武田信玄とか、長沼にしかない特色を描こうと」
授与式では出来上がった「かるた」が子どもたちに贈られました。
2019年、台風で長沼地区の千曲川が決壊し、長沼小学校も大きな被害を受けました。
「かるた」には復興への思いや教訓を読んだものもあります。
(かるた)
「水害を 力あわせて のりこえた」
「ルート決め 半鐘の記憶忘れず 早めの避難」
地元の妙笑寺に残る江戸時代からの洪水の水位標を読んだものも。
(かるた)
「歴代より 寺に記され 洪水位」
水位標の絵を描いた6年生:
「台風とかあったけど、みんなで頑張って復興したとわかってもらえたら、長沼の思いとか伝えたり、自分たちの思いを伝えられている(かるただと)思う」
かるたは児童館などに配るほか、長沼小学校で6月行われる、校内の大会で使われます。
まちづくり委員会・笹井妙音さん:
「これから100年先まで長沼を伝えて語ってくれるかるたになったと思う。みなさん地域、子どもたちみんなで楽しんでいただけたらありがたい」
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