新型コロナウイルスによる感染症が5類に引き下げられてから8日で1年です。コロナ禍では愛媛の観光業界も大打撃。しかし今年のGWは観光スポットでにぎわいを見客足は完全に戻っているといいます。しかし人手不足という“後遺症”も。新たな挑戦が始まっています。

道後プリンスホテル・河内広志会長:
「コロナ禍前に完全に戻っておりますし、GoTo(キャンペーン)や全国旅行支援がなくても安定的に道後温泉にお客さまに来て頂けるのは、道後の力であり快挙だと思います」

道後の老舗宿泊施設「道後プリンスホテルの河内広志会長は道後温泉旅館協同組合の副理事長。新型コロナの5類移行から1年が経ち、愛媛を代表する観光スポットは、インバウンド以上に国内の観光客から注目されているといいます。その理由は。

河内広志会長:
「道後温泉全体でブランド力、総合力、それから知名度。そして『にっぽんの温泉100選』で西日本1位とか、そういった情報がしっかりと伝わって、インバウンドよりも圧倒的に日本人のお客さまに道後にお越し頂きました」

一方で道後プリンスホテルではコロナ禍の“後遺症”も。それは人手不足。最大で120人いた正社員はコロナ禍を経て半分に。減った分は学生アルバイトの雇用などで補ってきました。この課題を乗り越えようと次なる一手も。休業日を大幅に増やし今年は55日、来年はすでに12月まで60日間入れているといいます。売上げは減ってしまうものの休業日を増やすことで社員の離職率を下げ、安定した雇用を図る対応です。

河内広志会長:
「売上げを少なくし利益を抑えてでも社員の雇用を守らないと経営の維持ができないという大幅な転換になりました。そのために単価も上げ評価点も上げ、おもてなし力を高めると。行ってみて良かったと思われるような宿作りが求められると思います」

道後の宿泊業では次の時代を見据えた新たな挑戦が始まっています。

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