2023年1月、実写映画『シティーハンター』の撮影で東京・新宿に現れた鈴木亮平(写真:週刊女性PRIME編集部)この記事の画像を見る(13枚)

4月25日から、動画配信サービス・ネットフリックスで実写映画『シティーハンター』が配信され、話題を呼んでいる。

当記事は「週刊女性PRIME」(運営:主婦と生活社)の提供記事です

「5月1日に発表された日本のネットフリックスの週間映画ランキングで1位を獲得。フランスや台湾など、海外でも初登場で1位にランクインしました。

原作は、1985年から1991年まで『週刊少年ジャンプ』で連載された人気漫画で、テレビアニメも放送されていました。海外では過去に実写化されていますが、日本では今回が初めてです」(アニメ誌ライター、以下同)

主人公は東京・新宿を拠点にボディガードや探偵をする“スイーパー”の異名を持つ冴羽獠。

「獠は人並み外れた身体能力と射撃の腕前を持ち、クールに仕事をこなす一方で、無類の女好きというキャラクター。美女にはすぐちょっかいを出すというおちゃらけた一面もファンから愛される理由です。今回、そんな主人公を演じたのは鈴木亮平さん。小学生のころから作品のファンで、冴羽獠を演じるのが長年の夢だったとか」

念願の“獠ちゃん”を演じるにあたり、研究を重ねた。

「美女に下心を抱いたときに発する“もっこり”という口癖は、自然とアニメ版の声優に近い言い回しになっていたそうです。アクションシーンだけでなく、立ち姿や髪形、コートなどの衣装まで、どうしたら“獠らしさ”が出るのかを考え抜いたそうです」(スポーツ紙記者、以下同)

「見せるため」ではない「実戦的な筋肉」

以前から徹底した役作りに定評がある鈴木だが、今回もストイックに取り組んだ。

獠の愛車である赤いミニクーパーを運転するために、マニュアル車免許を取得。ガンアクションに備えて、海外に行って実弾での訓練をしたり、撮影で使用する6種類の銃のモデルガンを用意して、ノールックで扱えるように、そうとう練習を重ねたそうです」

鈴木が演じた冴羽獠について、漫画原作の実写映画に詳しい映画ライターの杉本穂高さんは“再現度100%”と太鼓判を押す。

「実写にしかできない表現は、やはり生身の役者による本物の迫力だと思います。つまり、今回原作ファンが期待していたのは、“生身の肉体を持ったリアルな冴羽獠”なんです。今回の鈴木さんの筋肉は“見せるための筋肉”ではなく、激しいアクションシーンをこなすことができる“実戦的な筋肉”がついていると感じました」

2023年1月の『シティハンター』撮影中、エキストラの女性2人組にカイロを手渡した後、目を合わせて会話をする鈴木亮平(写真:週刊女性PRIME編集部)

本格的な銃さばきも「凄腕のスイーパーとしての説得力を与えていた」、と絶賛。

寒空の下のエキストラを気遣う鈴木

「鈴木さんは所作の一つひとつまで、キャラクターへの理解度が高かった。映画序盤、チンピラから奪った銃を一瞬で解体してしまう慣れた手つきなど、“この男は普段からこういうことをしているんだな”と、動きだけで視聴者に伝わる凄みがありました」(杉本さん)

原作へのリスペクトと、役者魂が功を奏したようだ。

実は鈴木の人柄が感じられる場面を週刊女性は目撃している。昨年1月、東京・新宿で行われていた『シティーハンター』のロケでのことだ。

「エキストラ100人を呼んでの大がかりな撮影でした。寒空の下、外で待機しているエキストラを気遣って、鈴木さん自らカイロを配ってくれたんです。一人ひとりと会話をして、お礼を言っていました」(エキストラのひとり)

新宿の街にも愛される主人公のように、周囲を思いやる気持ちが今回のヒットにつながっていた!?

杉本穂高 実写・アニメライター。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』(星海社新書)著者。さまざまなウェブ媒体で、映画とアニメについて取材・執筆を行う

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