宮城県選出の伊藤信太郎衆議院議員が大臣を務める環境省が水俣病の被害者団体と大臣の懇談の場で、被害者団体側の発言中にマイクの音を絞った問題について、宮城県の村井知事は「やり方には工夫が必要。今後は丁寧にやっていただければ」と述べました。
この問題は5月1日、熊本県で開かれた伊藤信太郎環境相と水俣病の患者・被害者団体の懇談の場で、環境省の職員が、予定する3分の発言時間を過ぎたとして、発言の途中でマイクの音を絞ったものです。
この対応を巡っては、伊藤環境相と環境省に批判の声が相次ぎ、伊藤環境相は今月8日、再び熊本に赴き、患者・被害者団体に謝罪し、再び懇談の場を設ける意向を示しました。
この問題について宮城県の村井知事は、13日の会見で、県の説明会や全国知事会の会議などでも発言時間の制約はある場合があるとし、発言の制約については一定の理解を示しました。
しかし、その際は、鐘を鳴らしたり、メモ紙を渡したり、アナウンスをするとし、「対応の仕方(の問題)だったと思う。(マイクを)切ってしまって声が伝わらなくなってしまうというのはやや強引だったような気がする。やり方については工夫が必要」と述べました。
また、会見では、自民党の宮城県議出身の村井知事に対し、県連などで、ともに活動した伊藤環境相に向けたコメントを求められ、「非常に真面目な方なので、責任を重く痛感されたのではないか。水俣病というのは大きな社会問題。国として対処すべき問題なので、今度はこのようなことが無いように丁寧にやっていただければ」と述べました。
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