新生活がスタートして1カ月。ゴールデンウイークも終わって、心と体に疲れが出ている人もいらっしゃると思います。これは大人だけでなく子供たちも一緒です。

この時期、心身の疲れを抱えてしまう子供たちが発信するSOSのサインと家族ができる対応について、専門家に聞きました。

話を聞いたのは、公認心理師という国家資格を持ち、子供やその家族をはじめ、多くの人の悩みに寄り添うメンタルケア One Winの代表・杉尾由香さんです。

(杉尾由香さん)
「3月、4月、5月は変化の多い時期なので、大人もストレスがかかったり疲れが出たりする。子供も同じようにストレスがかかって、5月以降、相談件数が増えるという印象。例えば、頭が痛い、お腹が痛い、眠れない、それに伴って学校に行きたくないという子供が多い。」

杉尾さんは、このような状況になる前に、家族が子供の変化に早く気づくことが大切と話します。

(杉尾由香さん)
「例えば、よくしゃべる子がしゃべり過ぎる子もいますし、口数が減る子もいます。体調不良を訴える、甘えてくる、いつもと違ったサインを見逃さない。」

また、家族の心構えも重要です。

(杉尾由香さん)
「予防という観点からすると、そういう時こそお話を聞いてあげる、話をしてあげる。前もって親も子供の不調を想定内に入れて関わることが大切。」

子供が悩んで辛い様子でいるときに、大人や家族ができることは…。

(杉尾由香さん)
「親もすごく動揺すると思うけど、一旦、その子供の気持ちを受け止めるというのが大切。行きたくないくらいしんどい、辛いという気持ちを受け止める。せっかく子供がヘルプを出しているので、それを否定すると子供たちもしんどいし、そこから先に進めないという状況になると思う。」

子供たちにとってはスキンシップも大切です。

(杉尾由香さん)
「まず子供も大人も一人で考え込まないのが大事ですし、相談できる人に相談してほしいです。場合によっては、専門家に相談するのも大事。子供たちをどのようにサポートしていけばいいのか考えることが大切。」

杉尾さんによると、早く専門家に相談することが重要。

これによって、適切な対処ができ、保護者が悩み、抱えこむことを防げるということです。

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