秋田県内では、2024年1月1日から5月13日までに172件のクマの目撃情報が寄せられている。2023年の同じ時期と比べると100件以上多くなっている。
2023年7月に人身被害があった仙北市角館町の公園では、2024年も園内でクマの姿が確認され、出入り口を封鎖する措置が取られている。市は14日朝、山に箱わなを設置した。
5月12日未明、仙北市の古城山公園に設置されているカメラが、園内をうろつくクマ1頭の姿を捉えた。
公園の近くには、県内有数の観光名所「武家屋敷通り」がある。
14日も多くの観光客の姿があった武家屋敷通りから約400メートルの古城山公園には“通行止め”の看板が設置され、人の姿は見られなかった。
公園からは桜並木が続く桧木内川堤が一望でき、地元の人だけでなく観光客にも人気のスポットだ。市はすぐに公園の出入り口を封鎖し、注意を呼びかける看板などを設置した。
この公園では2023年7月、散歩中の男性が体長約1.5メートルのクマに襲われてけがをした。これを受け、市が5月9日にカメラを設置したばかりだった。設置からわずか3日でクマの姿を捉えたのだ。
仙北市役所農林整備課・高橋達課長:
「例年ここはクマの目撃情報がある。今回は住民から情報をもらう前にカメラで発見できた。少ないが一定の効果があったと思う」
市は14日朝、山に箱わなを設置したほか、外国人観光客にも危険を伝えるため、英語や台湾の言葉などで記したポスターを掲示している。
仙北市役所農林整備課・高橋達課長:
「危ない動物だということを再認識してもらい、クマには近づかない。そばにいたらゆっくり離れることを心掛けてもらいたい」
新型コロナの5類移行で、大型連休には日常を取り戻したかのように見えた角館のまちに、緊張が走っている。
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