規格から外れたり売れ残ったものなど、廃棄される花のことをフラワーロスという。
花のロス削減を目指している岩手県盛岡市内の店を取材した。

ドライフラワー&カフェ「LOSS IS MORE(ロスイズモア)」の店内には、色鮮やかなドライフラワーがつるされ、華やかな雰囲気につつまれている。

「LOSS IS MORE(ロスイズモア)」を経営しているのが、老舗の生花店「田村フローリスト」の三代目店主・田村正道さんだ。

田村フローリスト/LOSS IS MORE 田村正道さん 
「この店はドライフラワーとカフェということで、2023年の7月にオープンしました。隣で生花店をやっており、生花でまだ使えるのに捨てられる花が多く、コロナ禍に悩んだ時期があり、再利用するきっかけがとしてドライフラワーを見つけ、今に至っています」

コロナ禍でイベントなどが中止になり、深刻化した花の廃棄。
店名の「LOSS IS MORE(ロスイズモア)」には、捨てられるものを豊かさに繋げたいという思いが込められていて、そのコンセプトは店作りにも反映されてる。

Q:カフェで使われているテーブルも廃材を使用していると聞いたが…。

田村フローリスト/LOSS IS MORE 田村正道さん 
「そうですね、特にこの床は釜石線の枕木の廃材を使った床で、それもSDGSの観点で使わせてもらった」

Q:来た人もSDGSの活動に参加できる?

田村フローリスト/LOSS IS MORE 田村正道さん
「店内でワークショップという形で、スワッグやリース作りアレンジメントなどもできます」

「LOSS IS MORE(ロスイズモア)」では、花束やリース作りが体験できるワークショップも行っている。

石橋美希アナウンサーがスタッフの田村誓子さんに教わりながら、つるして楽しむ花束・スワッグを作る。

まずは気に入った色のドライフラワーを選ぶ。
石橋アナウンサーはミモザやカスミソウ、バラなどをチョイス。

石橋美希アナウンサー
「どういうバランスでもいいですか?」

LOSS IS MORE 田村誓子さん
「いいです。好きな感じにやっていただいて、つるした時にきれいになるように。たまに逆さまに見てもらいながらやるといいです」

石橋美希アナウンサー
「店で体験できるんですね」

LOSS IS MORE 田村誓子さん
「そうですね。店だけじゃなくて、出張してワークショップも行うことができる。あとはドライフラワーではないけれど花育という形で、小学校や児童センターなどに出向いています」

花育は花や緑に親しみ、育てる機会をとおして優しさや美しさを感じる気持ちを育むことで「LOSS IS MORE(ロスイズモア)」では、花育などでの社会貢献にも取り組んでいる。

石橋美希アナウンサー
「これで完成ですね」

LOSS IS MORE 田村誓子さん
「きれいな状態の色でドライフラワーになっているけれど、だんだんくすんできたりするが、それはそれでいい味が出る。家に花があると気持ちもすごく優しくなれる。それもすごくいいと思う」

Q:これからどういった形でお店を盛り上げていきたいですか?

田村フローリスト/LOSS IS MORE 田村正道さん
「そうですね、春になりゴールデンウィーク明けると、すぐに母の日が来ますが、自分で作ったスワッグやリースを母親にプレゼンできる企画を今、考え中です」

一定期間楽しめるドライフラワーは、生花にはないくすみのある風合いが日常生活に彩りを与えてくれる。

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