福岡県北九州市は16日、公共施設の建設に向けた文化財調査で見つかった、かつての門司駅の遺構について、今年7月にも追加の発掘調査を行う方針を示しました。

問題となっているのは、JR門司港駅の近くで出土した明治期の門司駅の関連遺構で、北九州市は当初、一部を移築保存する方針でしたが、市議会が説明不足を指摘し、十分な調査に基づく記録保存を経て、公共施設を速やかに整備するよう求めています。

16日に開かれた市議会の常任委員会で、市は、県も立ち会った試掘で新たに構造物が見つかった場所など770平方メートルについて追加の調査を行う方針を示し、6月議会で承認されれば7月にも着手する、と報告しました。

これに対し委員からは、「専門家の意見を踏まえるべき」「調査範囲を広げるべき」といった指摘がありました。

この遺構をめぐっては、日本イコモスをはじめ複数の学識経験者などが国の史跡に値するとして現地保存を求めています。

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