川崎市立看護大学で福田紀彦市長が講義し、高齢者人口増に備え看護の重要性を強調した。川崎市は人口あたりの看護職員数が全国最少の水準になっており、看護職の育成と確保が地域の重要な課題になっている。
学生を前に「総合講義」の一つとして、川崎市の現況を示す資料などを投映しながら100分間にわたり講義した。市内の要介護認定者数の急速な伸び、将来の市内在住の高齢者人口増に触れ「医療、介護の必要性の高まりに、どのように対処するのかが課題」と話した。
要介護度の維持・改善をめざす市独自の「かわさき健幸福寿プロジェクト」についても高齢者の変化を記録した動画を使って成果を説明した。市立看護大は以前の3年制短期大学から4年制に移行して2022年に開学した。市内医療機関への就職を条件にした給付型奨学金があり地域の看護、介護人材の育成を目的としている。
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