長野県の中央部にある美ヶ原高原は、標高およそ2000メートルの場所に広さ360ヘクタールほどの牧場があり、夏の暑さから牛を守ろうと毎年この時期から10月までふもとの畜産農家の牛を預かって放牧しています。

今シーズンはおよそ300頭が放牧される予定で、初日の18日、乳牛など27頭が牧場に移されました。

中にはトラックから降りるのをためらうような牛もいましたが、広々とした草原に出ると青空の下を元気に走り回ったり牧草を食べたりして、のびのびと過ごす姿が見られました。

牧場によりますと、夏でも涼しいため牛が暑さによるストレスを受けにくくなるほか、広い草原を動き回ることで健康に育つということです。

牧場を管理する美ヶ原牧場畜産農業協同組合の百瀬勤組合長は「牛の放牧が始まり、これから美ヶ原高原もにぎわうと思う。自由に動き回って元気な牛に育ってほしい」と話していました。

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