石川県で人気のソウルフードの一つ、それが揚げあられ「ビーバー」だ。今回、新商品となったのは「ふぐビーバー」。高級魚のフグをなぜ新商品に選んだのか。そこには能登を応援する思いがあった。
能登町の大森町長も太鼓判!新商品はSNSでも話題に
この記事の画像(7枚)「うまい!おいしいです」大森能登町長の顔が思わずほころぶ。試食したのは石川県民なじみの味、揚げあられの「ビーバー」の新商品。その名も「ふぐビーバー」だ。
北陸製菓の髙﨑憲親社長は「フグの味を活かしつつ、皆さんが馴染みのある味にするため、ポン酢とネギともみじおろしを利かせた味にした」と胸を張る。4月に新商品がSNSで発表されると「ご馳走じゃないですか」「箱買い決定!」などと早速話題になった。
新商品に使われた「フグ」…実は能登町産
今回、新商品の素材として使われたフグは能登町で育てられたもの。
金沢大学の能登海洋水産センターは、フグの中でも最高級のトラフグの養殖を研究している。
ふぐビーバーの企画が持ち上がったのは半年前。しかし、今回の能登半島地震で、海水を入れることはできず、酸素を入れる装置も壊れたため、フグは全滅してしまったという。では、新商品の素材はどこから持ってきたのだろうか。
「実は我々は早くフグを大きくしたくて、小さいものは間引いて、フグ処理の免許を持っている人に加工してもらい冷凍していたんです」と話すのは、金沢大学能登海洋水産センターの松原創センター長。今回の新商品に使われたのは、冷凍保存されていたフグ。正真正銘、能登町産だ。
全国へ「能登のフグ」を発信…買って食べて能登の応援へ
新商品のふぐビーバーは5月20日から3カ月限定で全国で発売される。能登町の大森町長は「全国の人に能登のフグを知っていただく機会になるんじゃないか」と期待を寄せる。
能登でフグを養殖しているという事実を知らない人も多い。髙﨑社長は「多くの人に知ってもらい『今度、石川に行ってみよう』と思うことがゆくゆくは能登復興につながる」と確信する。能登復興への思いが込められた「ふぐビーバー」を食べ、被災地・石川に思いを寄せてほしい。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。