海上保安庁は27日未明、北朝鮮から同日午前0時から6月4日午前0時の間に「衛星」の打ち上げを実施するとの通告があったと発表した。黄海の2カ所とフィリピン・ルソン島東方の1カ所の海域に破片などが落下する可能性があり、政府は警戒態勢を強めた。

通告を受け、ソウルを訪問中の岸田文雄首相は情報収集・分析に万全を期し、国民へ適切に情報提供することや、不測の事態に備えて万全の態勢を取ることを関係省庁に求めた。米韓両国と連携して北朝鮮に発射中止を要求することも指示した。

日米韓3カ国の北朝鮮担当高官は27日、電話協議を実施。北朝鮮による弾道ミサイル技術を使用した発射は「国連安保理決議の明白な違反」として中止を求めていくと確認した。

軍事偵察衛星「万里鏡1号」を搭載して打ち上げられたロケット=2023年11月21日、北朝鮮の西海衛星発射場(朝鮮通信・時事)

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