日本維新の会の藤田文武幹事長は28日の記者会見で、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に関し、独自候補の擁立作業が難航していることを示唆した。藤田氏は「自分たちの共感する政策を訴えられる候補者を擁立したいという思いは直前まで持ちたいが、なかなか思いだけでは勝てない」と述べた。

東京都知事選への対応方針について語る日本維新の会の藤田文武幹事長

 立憲民主党の蓮舫参院議員は27日、無所属での出馬を表明している。現職の小池百合子都知事も3選出馬の意向を固め、近く正式表明するとみられる。  藤田氏は、既に候補者として名前が挙がっている人物を支援する可能性について「今のところは分からない」と慎重な言い回しに終始。「最後まで状況を見定め、出馬できる方がいるか見極める」と話し、党の態度決定は告示直前になるとの見通しを示した。  維新は前回の2020年都知事選で、元熊本県副知事で無所属の小野泰輔氏を推薦。党を挙げて公認候補並みに支援したが、4位で落選した。小野氏はその後、21年衆院選に維新公認で出馬し、初当選した。(大野暢子) 

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