静岡県知事選に出馬表明した元県副知事の大村慎一氏は15日、静岡市内で記者会見を開き政策の詳細を発表した。着工が遅れているリニア中央新幹線問題については「日本全体の国益になり県の課題解決にもつながる」としつつ、「なぜ必要かをJR東海から聞いていない。県民への分かりやすい説明がほしい」と述べた。
大村氏は「リニアができると県民にとって東海道新幹線の利便性が高まるほか、代替ルートができ災害にも強くなると思う」と述べた。その上で「水資源や環境保全などの問題を確認しつつ、責任を持って解決する」とした。川勝平太知事が主張した部分開業は「民間企業の事業計画は尊重すべきだ」と否定的な考えを示した。
県政運営に関しては「川勝知事の手法を抜本的に見直す。関係者や地域の人と対話し、調整した上で実行していく」と述べた。
12日の会見で示した基本政策11項目のうち、最重要課題と位置付ける「防災・危機管理」では「国や他都道府県、市町、民間との連携を強化」、「教育」では「公益社団法人ふじのくに地域・大学コンソーシアムを土台にした『静岡デジタル大学』の創設」を掲げた。
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