岸田文雄首相は4日朝、今国会中の衆院解散を見送る方向で最終調整に入ったとの朝日新聞の報道について、「今は政治改革をはじめ、先送りできない課題に専念している。それらにおいて結果を出すこと。それ以外のことは考えていない」と語った。

 首相官邸で記者団の取材に応じた。

 首相は23日に会期末を迎える今国会中に解散に踏み切って総選挙で勝利し、9月の自民党総裁選で再選するシナリオを描いてきたが、党派閥による裏金事件などで内閣支持率が低迷し、衆院解散・総選挙をすれば自民が劣勢に立たされる公算が大きいと判断。今国会の会期は延長せず、政権の立て直しに専念する。

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