記者団の取材に応じる岸田首相=4日午前、首相官邸

 岸田文雄首相は4日、会期末を23日に迎える今国会での衆院解散の可能性に関し「今は政治改革をはじめ、先送りできない課題に専念している。それらに結果を出すこと以外のことは考えていない」と官邸で記者団の質問に答えた。

 自民党内では、派閥の政治資金パーティー裏金事件で政権への逆風が収まらない状況で衆院選を実施すれば、議席の大幅減が避けられないとして当面、解散は回避すべきだとの意見が出ている。

 自民は4月の衆院3補欠選挙で不戦敗を含めて全敗し、5月の静岡県知事選でも推薦候補が落選した。5月実施の共同通信世論調査では、内閣支持率は24.2%で、7回連続の20%台となった。

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