岐阜県は5日、河合孝憲副知事(66)が今年2月まで少なくとも4年近くにわたって副知事室で喫煙を繰り返していたとして、地方自治法に基づき、譴責(けんせき)(戒告相当)の懲戒処分としたと発表した。これまで副知事が懲戒処分の対象となった記録はないという。

 河合氏のほか、管理職10人を含む計18人が庁舎敷地内で喫煙していたことも判明し、訓告や厳重注意などをした。庁舎敷地内での喫煙は健康増進法などで禁じられている。

 県によると、河合氏は週5~8回程度、副知事室で喫煙していた。県の調査に対し「業務が忙しく(庁舎敷地外に出て喫煙する)時間的な余裕がなかった」と説明しているという。河合氏は危機管理部長や商工労働部長などを経て、2017年12月から副知事を務めている。

 県は今年3月、課長級職員ら4人を喫煙問題で戒告や厳重注意とした。これを受けて県は4月にアンケートを実施し、職員の喫煙状況を調査していた。

 県では、部長や課長ら幹部が対象となる懲戒処分が相次いでいる。昨年度は当時の総務部長と環境生活部長がパワハラで処分された。(保坂知晃)

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