自民党は16日、党紀委員会が決めた離党勧告の処分を不服として再審査を求めていた安倍派座長の塩谷立氏の請求を却下すると決めた。同日付で離党勧告処分となった。10日以内に離党届を提出しなければ除名となる。

森山裕総務会長は16日、首相官邸で岸田文雄首相(党総裁)に報告した。判断の理由として「相当の理由が認められない」と話した。

同日の記者会見で再審査請求を巡り「党則にのっとって議論し、瑕疵(かし)はないという結論になった」と説明した。

塩谷氏は12日、処分の審査について「事実誤認が多々ある。事実に基づいた公正な審査を求めたい」として首相あてに再審査を請求した。塩谷氏は請求が却下されれば自民党を離党する意向を示していた。

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