自民党の渡海紀三朗政調会長は21日、選択的夫婦別姓制度をめぐる党内の議論を3年ぶりに再開する方針を明らかにした。2021年に「氏制度のあり方に関するワーキングチーム(WT)」(座長・石原伸晃元幹事長)をつくったが、推進派と慎重派が対立し、論点整理をした後は休眠状態になっていた。

 渡海氏は会見で「しっかりと議論の舞台を作っていこうと思っている」と語り、WTの活動を再開する考えを示した。新たな座長には逢沢一郎党紀委員長をあてる方向だ。

 選択的夫婦別姓をめぐっては、経団連が今月、導入を求める提言を公表。この日はダイバーシティ推進委員長の魚谷雅彦・資生堂会長が国会を訪れ、自民党の推進派でつくる「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟」の会長を務める浜田靖一国対委員長に提言を手渡した。浜田氏は「たいへん心強い。一歩でも二歩でも前に進めたい。党としても議論の場を考えていただいている」と応じた。(佐藤瑞季、岡林佐和)

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