岸田文雄首相(自民党総裁)は27日夜、東京都内のホテルで同党の石破茂元幹事長、遠藤利明前総務会長ら各都道府県の衆院1区議員と会食した。自民議員との会食は4日連続。9月に想定される党総裁選を控え、派閥裏金事件を受けて党内から公然と退陣論が上がる中、政権の安定に努めているとみられる。

会食には20人弱が参加。遠藤氏らによると、首相は「党に対する逆風が強い」との認識を示し、出席者からは早期の衆院解散に慎重な意見が出たという。首相は帰り際、石破氏と握手した。

この後、石破氏は記者団に、28日告示の東京都議補欠選挙に触れ「地方で負けて東京でも負けるなら党の立て直しは急務だ」と述べた。

岸田文雄首相=21日、首相官邸

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