東京都知事選と同じ７月７日投開票の都議補選が２８日告示され、９選挙区（欠員各１）で選挙戦が始まった。知事選で現職の小池百合子氏（７１）を支援する自民党と、同氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が都議会第１党の座を争う。立憲民主党は、知事選で小池氏に挑む前参院議員の蓮舫氏（５６）と連動し、議席獲得を狙う。

補選が行われるのは、江東、品川、中野、北、板橋、足立の６区と、八王子市、府中市、南多摩（多摩市、稲城市）の計９選挙区で、知事選に合わせた補選としては過去最多。欠員が生じる前は、このうち自民が５議席、都民ファと無所属が各２議席を持っていた。

自民は南多摩を除く８選挙区に、都民ファは４選挙区にそれぞれ候補を擁立し、中野区と北区、板橋区で両党が議席を争う。立民は品川区、足立区、南多摩で候補を立てた。

都議会（定数１２７）は、第１党の自民の２７議席に対し、第２党の都民ファが２５議席と勢力が拮抗（きっこう）している。ただ、都議会運営を巡っては、自民と都民ファ、２３議席を有する公明の３党が小池氏に同調する場面が目立ち、「実質的な与党」（立民都議）と言われている。

東京都議会議事堂＝東京都新宿区

鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。