記者会見する木原防衛相(28日、防衛省)

木原稔防衛相は28日の記者会見で、沖縄県で米軍兵士による性的暴行事件が相次いでいることについて「極めて遺憾だ」と表明した。「地元の皆さまに大きな不安を与えるもので、あってはならない」と述べた。

防衛省の大和太郎地方協力局長を通じて、在日米軍司令官に綱紀粛正と再発防止の徹底を申し入れたと説明した。申し入れの時期については、米側や捜査機関との関係があるとして明らかにしなかった。

林芳正官房長官も同日の記者会見で、外務省の岡野正敬次官がエマニュエル駐日米大使に遺憾の意を伝達し、同様の申し入れをしたと発表した。

沖縄県では米空軍兵士が2023年12月に起訴されていたことが今月25日に判明したほか、海兵隊員が5月にも不同意性交致傷の疑いで逮捕されていたことが28日に分かった。

上川陽子外相は28日の記者会見で、23日に沖縄県で沖縄全戦没者追悼式に参列したときには事件の概要を把握していたと話した。「被害に遭われた方のことを思うと心が痛む思いだった」と語った。

「被害者の名誉やプライバシーに甚大な影響を与えることがありうることなどを考慮した」と強調し、外務省として公表を控えてきたと言明した。

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