第一次・田中角栄内閣発足

1972(昭和47)年 田中角栄氏(1918~93)が、現行憲法下では史上最年少の54歳で首相に就任。札束が乱れ飛んだ自民党総裁選では福田赳夫氏ら3候補を破って総裁に。首相就任時は「今太閤」ともてはやされ、政権に就く直前に発刊の著書『日本列島改造論』は経済成長の夢を与えた。その一方で壮大な開発構想が土地投機をあおり、地価が急騰。73年10月の第四次中東戦争で第一次石油危機が起こり、物不足や狂乱物価をもたらした。74年に金脈問題を追及され、年末に辞任を余儀なくされた。在任886日。

関連記事

  • 日中国交回復50年:田中角栄に訪中を決断させた「極秘文書」
  • 没後20年目の角栄ブーム―ソフトな保守への郷愁
  • 17年ぶりの政界汚職捜査を進める東京地検特捜部:「最強の捜査機関」の歴史

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。