中国が、東シナ海や南シナ海で海洋進出を強める中、日本とフィリピン両政府は8日、自衛隊とフィリピン軍が共同訓練を行う際の武器・弾薬の取り扱いや、事件・事故を起こした場合の裁判権などについて、あらかじめ取り決める「円滑化協定」に署名しました。

これについて、林官房長官は閣議のあとの記者会見で「協定により、両国間の安全保障・防衛協力がさらに促進され、インド太平洋地域の平和と安定がいっそう強固なものとなることが期待される」と成果を強調しました。

また、中国側が「アジア太平洋地域に軍事的なグループは必要なく、陣営対立をかきたてる必要もない」などと反発していることには「フィリピンとの関係強化は、特定国を念頭に置いたものではない。協定は、地域の平和と繁栄のために不可欠であり、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に資するものだ」と述べました。

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