自民党の尾辻秀久参院議長(83)=鹿児島選挙区=が改選を迎える来夏の参院選に立候補せず、今期限りで政界を引退する意向を固めた。議員任期が満了する来年7月まで議長職は続ける。関係者が9日、明らかにした。年齢や体力を考慮し、さらに6年の任期を務めるのは難しいと判断したという。  党本部や県連が後継候補を選定する期間を確保する必要があることを踏まえ、任期を1年残したこの時期に判断したとみられる。  尾辻氏は東大を中退後、鹿児島県議を経て1989年の参院選で初当選し、現在6期目。22年8月に参院議長に就いた。日本遺族会の副会長や会長を長く務め、戦没者の遺骨収集などに尽力した。


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