首相官邸を訪れた東京都の小池知事(左)と握手する岸田首相(9日)

東京都の小池百合子知事は9日、首相官邸で岸田文雄首相と面会し、公職選挙法について「(改正の)審議をしてほしい」と見直しの議論を要望したことを明らかにした。小池氏が3選した7日投開票の都知事選では、似たデザインの多数のポスターによる掲示板の「占拠」や奇抜な政見放送が問題視された。

今回の都知事選は過去最多の56人が立候補。過剰なパフォーマンスが目立った政見放送やポスターの掲示枠不足のほか、街頭演説での妨害行為などの問題が取り沙汰された。小池氏は面会後、記者団に「政治そのものに忌避感を持つようなことがあっていけない」としたうえで、国会での議論に期待した。

小池氏は岸田首相に対し、都知事選での3選も併せて報告。「DX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)など、国と連携すべき点について要望した」と述べた。

小池氏は自民党本部も訪れ、茂木敏充幹事長や都連会長を務める萩生田光一前政調会長らと面会した。出席者によると、自民党が知事選で小池氏を支援したことへの感謝の言葉があったという。

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