防衛省は、海上自衛隊による潜水手当不正受給の逮捕者4人の存在を木原稔防衛相に適切に報告しなかったとして、増田和夫事務次官を処分する方針を固めた。口頭による厳重注意とする方向だ。既に退職した三貝哲前人事教育局長については訓戒相当にするとみられる。複数の関係者が2日、明らかにした。
木原氏は7月30日に開かれた衆参両院の閉会中審査で「文民統制の観点から非常に問題があった」との認識を表明。昨年11月の逮捕時に報告すべきだったとして、関係者を「判明した事実に基づき厳正に対処する」と説明していた。
防衛省は7月12日の処分公表時に逮捕の事実を明らかにしていなかった。
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