立憲民主党の枝野幸男前代表(60)は9日夕、代表選(9月7日告示、23日投開票)への立候補の意向を表明した。国会内で記者団に語った。代表選への表明は枝野氏が初めて。政策をまとめた上で、21日に記者会見を開く。
枝野氏は9日、代表選と同時期に自民党総裁選が行われることを踏まえ、「与野党を超えて政治の大きな方針と、それを実現するリーダーシップを競い合う9月にしなければならない。私なりの選択肢を示す」と述べ、代表選に立候補する考えを明らかにした。立候補に必要な推薦人20人の確保については、「期待できる状況」と語った。
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これまで、党内最大グループ「サンクチュアリ」や、各グループの有力者らと水面下で会談を重ね、代表選への意欲を伝えていた。
代表選で選ばれる野党第1党の党首は、早ければ年内にある衆院選での「次の首相」候補に位置づけられる。党創設者の枝野氏の再登板に期待する声が上がる一方、21年衆院選敗北の責任を取って辞任した経緯から「辞めたばかりで、また出るというのはどうか」(ベテラン)との慎重論もある。
一方、代表選には泉健太代表(50)も立候補の意向を固めている。党内には野田佳彦元首相(67)らを推す声もある。(大久保貴裕)
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