在職日数上位の戦後首相

 岸田文雄首相は23日に在職日数が933日に達し、故橋本龍太郎元首相を超えた。戦後の首相では8位となる。橋本氏は1998年7月の参院選で減税を巡る発言が迷走して惨敗、退陣した。岸田首相も賃上げと減税で政権浮揚を図る構えだが、自民党派閥の裏金事件で内閣支持率が低迷しており、先行きは不透明だ。

 林芳正官房長官は22日の記者会見で、首相の在職日数に関し「能登半島地震への対応、政治の信頼回復、物価高に負けない賃上げなど先送りできない課題に取り組んだ積み重ねの結果だ」と述べた。

 橋本氏は、村山富市氏の後を受け、96年1月に首相に就任。行財政改革に取り組み、中央省庁再編に道筋を付けた。

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