記者会見する中国外務省の毛寧副報道局長(6月、北京)=共同

【北京=田島如生】中国外務省は22日、北京市で2023年3月に拘束されたアステラス製薬の現地法人幹部の日本人男性を中国の検察当局がスパイ罪で起訴したと認めた。毛寧副報道局長が記者会見で「中国の検察機関が最近、関係する日本国民をスパイ罪で起訴した」と述べた。

在中国日本大使館は8月中旬に男性が起訴されたと確認した。毛氏は男性の具体的な起訴内容を明らかにしなかった。

毛氏は「中国は法治国家だ。法律に基づき違法犯罪活動を調査し、処罰している」と強調した。「日本は自国民に中国の法律を順守し、違法犯罪活動に従事しないよう教育・指導するよう望む」と主張した。

男性は中国の駐在歴が通算20年以上で、現地進出の日本企業でつくる「中国日本商会」の副会長も務めた。中国当局は23年3月に男性を拘束し、10月に逮捕した。24年3月に起訴するかどうか審査を始めたと日本側に通知した。

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